その強い信念は、数多くの地域密着型企画を立ち上げたことからも十分に読み取れる。例えば、ゴルフ活性化・普及活動を目的としてスタートした「ゴルフタウンしらかわ」。初心者から上級者まで楽しめるコースや、温泉・宿泊など設備が充実したゴルフ場が16あることから、有志が中心となって地元をアピールしてきた。この小さな活動が、後に一歩、また一歩と着実に歩みを進めていくことになる。
■スナッグゴルフ全国大会、小学生ゴルフ大会……、花開きだした白河での活動
JGTO、およびLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が、ジュニア育成のために推進してきたスナッグゴルフ。2014年11月に第1回しらかわスナッグゴルフ大会が行われたのをきっかけに、今年は「第14回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ 全国大会」がグランディ那須白河GCで開催された。また、今年10月には、棚倉田舎倶楽部で全日本小学生ゴルフトーナメントinしらかわ(全国大会決勝戦)も行われる予定だ。
LPGA 全日本小学生ゴルフトーナメント inしらかわについて、実行委員であり「ゴルフタウンしらかわ」とも密接にかかわっている福島中央テレビに聞いた。
「この小学生のゴルフトーナメントは、10年前に福島県富岡町で開催されたLPGAの女子プロゴルフ選手権を縁に、スポーツで町おこしに取り組むふたばエリアで、国の支援などもあり立ち上がりました。その後、富岡町では富岡高校にLPGAのプロを体協のスタッフとして配置するなど連携し、3人の女子プロも輩出した経緯があります。
ところが、2011年の東日本大震災で環境が変わり、その後の大会は富岡町主催ながら千葉で開催。残念ながら富岡町では主催をできる状況ではないのですが、同じ福島県内での継続開催を希望し、福島県に協力を相談してきたのです。