実行委員会の考えに同調し、大会を盛り上げるため協力体制を作った津田氏は、昨年の『日本プロゴルフ選手権』開催時に太平洋クラブ江南コースの支配人をしていた経験から「トーナメントを開催することはコースにとってもメリットがとても大きい」と語る。
「トーメントをやることで従業員の意識、モチベーションがあがります。トーナメントという目標に向けてみんなが頑張る。またコース整備で言えば、普段できない特殊なことを経験でき、今回のためにきてくれた太平洋グループの精鋭スタッフと情報交換を行うことで、太平洋クラブのコース管理のイズムを引き継げるなど、コース管理の質の向上にも役立っていると思います(津田氏)」。
またコースの会員にとってもトーナメント開催は嬉しいことのようだ。「トーナメント開催にあたり会員の方々、特に毎週こられている会員の方はグリーンのスピードが変わっていくこと、固くなっていることに気づかれる。“支配人大分グリーン変わってきたね。トーナメントグリーンになってきたね”と声を懸けられる。ゴルファーのかたはやっぱり速いグリーンを体験したいと思うんですよね(津田氏)」と熱心なゴルファーがプロトーナメントのセッティングを感じられるというメリットも。
ゴルフのシーズンインの時期に開催される地方オープンには、大会の規模感以上の波及効果があるだけに今後も盛り上がりに期待したい。