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池田勇太が振り返る“選手会長としての1年”

池田勇太が振り返る“選手会長としての1年”

配信日時:2013年12月17日 18時46分

「ゴルフネットワーク」の特番にゲスト出演した池田勇太と井戸木鴻樹<写真提供:ゴルフネットワーク>
「ゴルフネットワーク」の特番にゲスト出演した池田勇太と井戸木鴻樹<写真提供:ゴルフネットワーク>
 史上最年少の選手会長に就任し、2013年シーズンを戦ってきた池田勇太。今季はシーズン序盤から思うような成績を残せず苦しみ続けたが、11月の「マイナビABCチャンピオンシップ」で今季初勝利。苦境に立ちながらもプロ入り後5年連続優勝を成し遂げた池田が、“選手会長”として過ごした1年を振り返ってくれた。

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 「最終日で気力を失ったり、空回りすることも多かった」シーズン当初の池田は上位で最終日を迎えることも少なくなかったが、最終日のスコアメイクに苦しんでいた。予選ラウンドを単独首位で通過した国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」では最終日にまさかの“82”を叩き51位タイで大会を終えている。

 夏場に入り、「関西オープン」5位タイ、「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」6位など少しずつ調子も上向いてきたが、「ANAオープン」からは自己ワーストとなる3週連続予選落ち。池田はその時の状態を「どんどん不安材料が増えて自信もどんどんなくなっていった」と表現した。ゴルフの調子は決して悪いわけではないが、結果が出ない。そんな悪循環に陥ってしまっていた。

 しかし転機となったのは自身が最も苦手なコースと話すABCゴルフクラブで開催された「マイナビABCチャンピオンシップ」だった。初日に“63”のビッグスコアを叩き出して初日単独首位に立ったのだ。「このチャンスを逃したら今年は勝てない」自分にプレッシャーをかけた池田はS・K・ホ(韓国)とのプレーオフにまでもつれ込んだ優勝争いを制して今季初勝利。表彰式に登場した池田の目からは今季の苦悩を物語るように涙が浮かんでいた。

 「我々の代で試合をなくしていくことは嫌だった」トーナメント数減少の一途を辿る国内男子ツアー。プロゴルファーにとっては職場を失うも同然のこの状況は池田にとって我慢できないものだった。「自分の性格としては人に任せられないんですよ」池田は試合の合間にも自ら足を運んでトーナメントを開催してくれている企業への挨拶まわりを行うなど、練習時間やプライベートな時間を削って選手会長としての任を全うしてきた。「選手がそこまでやる必要はなかったかもしれない。でも自分の足を使って動くことも重要だと感じていた」強い信念ゆえに選手として苦しむことになってしまったが、この池田の行動があったから選手会とJGTO、運営会社などトーナメントに関わる関係者の距離感はこれまでよりも近いものになっていた。

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