今年で第40回を迎える「ダンロップフェニックス」。第1回大会をジョニー・ミラーが制して以降、海外からの招待選手がタイトルを独占してきた同大会を初めて日本人として制したのが1985年大会の中嶋常幸だった。その中嶋は4バーディ・3ボギーの“70”で回り1アンダー6位タイと初日好スタートを切った。
10位タイの松山英樹、上がり2ホールにぶぜん
中嶋は7月下旬に左ひざの手術を行い、シニアツアー、レギュラーツアーともに長期に渡って欠場。今大会が怪我からの復帰第一戦となる。トレーナーからは「今年は無理だと言われた」という。そんな不安を抱えてのスタートだったが、ふたを開けてみればバリバリのレギュラーツアー選手を抑えての好スタート。これには「出来すぎ。“78”くらいで回れればと思っていた」と笑みを浮かべた。
今大会のテーマは“現状の確認”と“規制への対応”だ。「無理と言われたけどこの試合に出て、どこがにぶっているのかデータが欲しかった。そうすれば、オフにやることが見えてくる」。結果を求めているわけではなく、手術をして落ちた筋肉や試合勘がどこまで失われているか慣れ親しんだコースでまずは“現状を確認”したかった。
そして、“規制への対応”は2016年から始まるアンカリング禁止に対してのもの。「休みの間に温めてきたものを試したかった」と、今大会は近年使用している長尺パターではなく短いパターをバッグに入れて戦いに挑んでいる。