予選落ちが続いているときはドライバーショットが「右にしか飛んでいかない」。次第にドライバーを振ることが怖くなっていた。「単純にスイングが悪かったんです」。スイング分析をしたところインサイド・アウトの軌道でフェースが開いて当たって、右にしか飛ばないスイングになっていた。インパクトで手元が目標方向に出るハンドファースとの度合いが強すぎた結果だ。
「今は自分のなかで超ハンドレイトの感覚。実際にはそれでちょうどいいハンドファーストです」。アドレスからずっとハンドレイトの形を保つイメージでショットが改善された。
スイングを変えた2戦前から週末もプレーできるようになった。「この2週間ほんとにいい準備ができた」。この日のギャラリーは平日にもかかわらず4170人。「励みになります。これだけの大幅なスイング改造をしてギャラリーがいなかったら寂しいですから。プロゴルファーにとって試合は発表会みたいなものなので」。人気者の中西はギャラリーを喜ばせる準備ができている。
