以前は、練習環境が整っていた大学を卒業するときにプロへ転向することが多かったが、最近は競技を続けたいと思う選手が増えているらしく、その場合は自分で支援してくれる企業を探し、午前中は仕事をして午後からは練習するというスタイルで生活しているという。
ゴルフの場合は、ご存じのように男女ともにプロテストがあり、それを通過して初めてプロゴルファーとなる。ただし、トーナメントに出場するには、ファイナルQTで上位に入らなければならない。
ゴルフではアマチュアの競技はあまり注目されず、観戦する場合はプロの試合がメインとなる。フィギュアスケートでは、日本の場合はまだまだアマチュアの競技がメインだが、競技自体の歴史が長い国では、プロのアイスショーもかなり人気が高い。日本も羽生さんのプロ転向により、今まで以上にアイスショーが注目される可能性は十分ある。1人の選手がどこまで影響力があるのかわからないが、仮に成功した場合は、男子ゴルフ界にもいいヒントになるだろう。その意味でも、新たな可能性に挑戦する羽生さんにはぜひとも成功してもらいたいところだ。(文・山西英希)