ホールに設置してあるサーバーからナッツが自由に食べられるし、スムージーかハイボールのどちらか一杯を選んで飲めるサービスチケットをチェックイン時にもらった。おまけに柑橘類などが入ったデトックスウォーターも飲み放題だ。なんか申し分けないというか、これで“断食”と言えるのかと疑問にさえ思うのだが、大丈夫なのだろうか…。その点に関して青木先生はこう説明している。
「素焼きのナッツ類は低糖質でビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており健康と美容に良い。さらにナッツに多く含まれる不飽和脂肪酸が『オートファジー』を活性化させるという報告もあります。スムージーは200キロカロリー以下で作っていますし、ハイボールのウィスキーは若干カロリーはありますが糖質はゼロです。ただ、アルコールを飲んでナッツを食べた時点でファスティングが低エネルギー療法に切り替わってしまいますが、ファスティングも低エネルギー療法も健康効果は同じベクトルを向いていると医学論文に書かれているので、本当に辛い時にはナッツを食べてくださいということなんです」
さて、8時30分辺りから本格的に『16時間断食』開始。記者が宿泊した「ファーストクラスキャビン」(1泊4000円〜)という部屋は4.4平米とカプセルホテルとビジネスホテルの中間ほどの広さの部屋で、サイドテーブルとWi-Fiがあるので、パソコンを開いての仕事も余裕でできる。入室したすぐに、受付でももらったリーフレットやプラン限定配信の動画で『16時間断食』の過ごし方やダイエットの効果などの情報・知識を頭に入れておく。これは断食初心者には必須の情報だ。
10時くらいに大浴場に入った後に、1階のラウンジに下りていくと、テーブルでパソコンを開いて仕事をしている人が何人かいる。「この人たち、『16時間断食プラン』挑戦中の人かな?」と思いながら、デトックスウォーターを飲んで部屋に戻る。
午後8時に夕食を食べたので、はっきり言って午前11時になってもお腹は減らない。しかし普段はこの時間辺りから酒を飲む習慣があるので、サービスチケットを利用してハイボールを飲む。仕事を午前1時に切り上げてセミダブルのベッドへ入る。広さもマットの寝心地も申し分ないので、普段なら1時間ほど寝付けないが、30分ほどで入眠。
