「オートファジーは私たちの体の個々の細胞内で新陳代謝として常に行われているのですが、空腹状態になると特にそれが活発化します。なぜ空腹時に活発化するかというと、オートファジーが体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるように体内に組み込まれたシステムだからです。それで、細胞が飢餓状態に陥ったと察知したときにその働きが活発になるわけです。では、どのくらいの空腹状態が続けばオートファジーが活発になるかというと、最後にものを食べてから16時間ほど経過してからになります」
『16時間ファスティング』は、ファスティングという意図的に作った飢餓状態を16時間続け、それによってオートファジーを引き出し、細胞を若返らせ、体の中から健康になろうという健康法だったのだ。
■ゴルフと16時間断食は相性がいい
こんなにいいことずくめなら、ぜひとも『16時間ファスティング』をやってみたいと思うゴルファーも多いだろう。しかし、人によってはファスティングの設定時間がプレーと被ったりする場合があると思うが、この辺りの身体的な影響などはどうだろう。
「ファスティングの最中は食べることから開放されて、思考力や集中力、そして感覚が研ぎ澄まされる傾向にあります。ゴルフは運動量としては激しいスポーツではなく、集中力や思考力を高めて取り組むスポーツですから、ファスティングの期間中であってもプレーをすることは全く問題ないと思います。それどころか、むしろ良い結果に繋がることもあるのではないでしょうか」