どうして制限食ダイエットは失敗するのに、摂取時間制限ダイエットは成功するのか。そのカラクリはこうだ。
「『16時間ファスティグ』では基本的に、設定された空腹時間以外なら、何をどれだけ食べてもいいことにしています。最初の頃は、制限時間外に好きなものを好きなだけ食べていた人も、ファスティングの日数を重ねていくと食べる量は減ってくるのです」
要するに、食べない時間に慣れてくると『胃袋が小さくなる』という現象が起こってくるわけだ。
もう一つ、この『16時間ファスティング』の成功率が高いのは、睡眠時間を利用するからである。16時間なにも食べないというとハードルが高い気がするが、ここに睡眠時間の8時間を入れてみるとどうだろう。寝ている時間はものを食べたくならないから、我慢するのは残りの8時間になる。均等に分けると朝起きから4時間、寝る前の4時間を何も食べない空腹時間とすれば睡眠時間と合わせて16時間ファスティングの達成だ。そう考えると絶食もハードルはグッと下がってくる。
絶食時間の振り分けは、その人の生活パターンによって自由に設定可能だが、青木医師が奨める夜間に空腹時間を作るパターンを紹介しよう。