高校3年時の藤本佳則はすでにマッチョだった【写真】
■主将として埼玉栄高校男子初の全国制覇に貢献
1989年に夏の全国大会で団体戦優勝を飾った女子から遅れること19年。2008年の第29回大会で、ついに男子が団体戦で全国制覇を遂げた。80年に始まった団体戦の第1回大会から出場している同校。橋本氏にとっても悲願の優勝だったが、当時の主将が塩見好輝である。
塩見は東北福祉大学ゴルフ部でも4年時に主将を務め、1学年下の松山英樹らとともに団体戦5冠を達成。プロデビュー2年目の14年に初シードを獲得し、イケメンプロとしてファンも多い。シードは1年で手放したが、19年に復活。同年の日本オープンで終盤まで首位に立ちながら、終盤5ホールで9オーバーと崩れて初優勝を逃したのは記憶に新しいところ。現在、再びシード奪回を目指している。
高校、大学とリーダーシップを発揮し、ゴルフにも真面目に取り組む塩見だが、橋本氏によれば、1年生の頃は手を焼いていたという。「とにかく好き勝手にやっていましたからね。全国大会の会場でチームメイトとふざけ合ってクラブを指に当ててケガをしたんです。当然、お説教しましたが、そんなことがしょっちゅうありましたよ」と懐かしむ。