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一番変わるのは「顔」!?  FW・UT・アイアン、同じロフトで何が変わる?【ギア豆知識】

一番変わるのは「顔」!?  FW・UT・アイアン、同じロフトで何が変わる?【ギア豆知識】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年5月2日 19時30分

つまり、同じロフトであっても、FWは打ち出し高さを稼ぎやすく、高いボールが打ちやすくなる。たとえばロフト21度というと、アイアンではよほどのパワーと技術がないとボールの高さを出すのが難しくなるため、プロであってもUTやFWに置き換える選手が出てくるわけだ。

また、ミスへの寛容性という面でも大きな違いが出てくる。FWのように重心深度が深い大きめのヘッドの方が当然ながら慣性モーメントも高くなり、アイアンよりもミスヒットに強くなる。ソールの形状が工夫された最新FWであれば、ダフリやトップにも強くなっており、安定して飛距離を稼ぐという意味ではかなり優位だと言っていいだろう。

これだけ聞くと、境目のクラブはFW一択に思えるかもしれないが、現実は決してそうはならない。当然ながらFWにもデメリットがあるからだ。

そもそもシャフトが長くなれば、それだけ振りにくさが出てくる。また、高さが出るというメリットも、人によって“高さが出過ぎて、飛距離をロスしてしまう”といったことにもなりかねない。そして、使用する上で大きなネックとなるのが、ロフトが寝るほどFWは出っ刃で構えにくい「顔」になってしまうことだ。

ゴルフのクラブを見る際、シャフトの軸線に対してリーディングエッジがどこにあるかを示す「FP(フェースプログレッション)」という指標がある。FWというクラブは基本的にシャフト軸よりも前方にリーディングエッジがあるクラブだが、ロフトが寝たクラブでこのヘッド形状にすると、極端に出っ刃な顔になりやすいのだ。

実際、ロフト21度のFWを使用するプロは一定数いるが、もっとロフトが寝たFWとなると一気に使用者が減ってくる。その大きな理由の一つが独特な顔にあるのは間違いない。そういった意味で考えると、UTやアイアンはシャフト軸よりもリーディングエッジを後方に下げたモデルが作りやすく、ロフトが寝ても顔が整えやすいクラブになる。

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