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「パッティングでスピンをかけたり」 堀川未来夢が悩みの種を解消(?)で首位発進

「パッティングでスピンをかけたり」 堀川未来夢が悩みの種を解消(?)で首位発進

配信日時:2021年11月25日 18時19分

カシオワールドオープン 初日◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

ツアー2勝目に向け最高のスタートを切った堀川未来夢。大会初日は9つのバーディにボギーが一つ。8アンダーの単独トップで2日目に向かう。

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10番から出たインコースで12番からの5連続を含む6バーディ(1ボギー)。おもしろいようにパッティングが決まり、リーダーボードを駆け上がると後半もボギーなしの3バーディ。「ほとんどチャンスにつけることができて、 かなりいいラウンドでした」と会心のプレーを振り返った。

この日好調だったパッティングは、プロ入り前から得意分野と自認してきた。それが一昨年の冬からイヤな兆候が出始めた。いわゆる“イップス”。ツアー仲間にも話しを聞きにいき改善に務めながらこの2年間はプレーをしているが、3週前の「マイナビABCチャンピオンシップ」では優勝争いの中でも症状なし。結果は2位タイに終わったが、前進している実感は間違いなくある。

“惑い”を抱えながらのプレーに不安が残らないと言ったら嘘になるが、常に改善策は施してきた。本来理想とするパッティングスタイルに合うヘッド形状も最近は封印。危なげなくストロークできるもので症状を最小限に抑え、さらには打ち方にも工夫を入れる。

「ここ最近のラウンドでは割と普通に打てていて、また今日もちょっと新しく試したことはあったんですけど、いい感じ。打ち方的なところで、出球をしっかり。フックラインはフックラインの出球で、スライスラインはしっかりした出球で、若干ボールにスピンをかけるような感じで打ったりとか。それがいい方向に行って」

飛距離が出るほうではない堀川にとって、このグリーン上でのパフォーマンス低下は死活問題。そのリスクのなかにおいては、いろいろ試し続けるしかない。「素人のようなパッティングになっていた」レベルから改善傾向。以前は構えた瞬間に「出るなと思ったら出ていた」というイップスの兆候が、いまでは「出ないと思ったら出ない」というところまで戻った。

光が見えてきたなかで、ショートパット、ミドルパット、ロングパットを沈めての8アンダー。「いったんクリアにして、明日からまた一つずつ。明日は明日で、バーディパットを常に打っていけば、一日いくつか入ってくれるんじゃないかと」。2年間付き合ってきたやっかいな奴との別れは確実に近づいている。(文・高桑均)

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