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新選手会長として過ごした未曾有の1年 時松隆光が「少しずつ日常が戻ってる」と感じた一コマ

新選手会長として過ごした未曾有の1年 時松隆光が「少しずつ日常が戻ってる」と感じた一コマ

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年12月20日 12時30分

ミズノのクラブテスト会場で新選手会長とした奔走した1年についても語った
ミズノのクラブテスト会場で新選手会長とした奔走した1年についても語った (撮影:鈴木祥)
19日に茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブで、ミズノの契約プロ(ブランドアンバサダー)による公開クラブテストが行われた。来春同社が発売を予定する新作ドライバーの試打も行われ、参加したプロ達がさっそくその性能を確かめた。

新作クラブテストの様子を公開!みんな真剣に試し打ち

そのなかの1人に、今年2月に同社と総合契約を結んだ時松隆光もいた。現在『ST200X』を使用するが、この日試した新ドライバーにもいきなりの好感触。まだ製品の詳細は不明だが、「フェースに当たった後に、押し込んでいるという感覚がすごくある。データを見ると、キャリーも5ヤードほど伸びたし、飛んでいる。オフに調整して、開幕に向かいたい」と、“即戦力”として考えられる仕上がりのようだ。

時松にとって2020年は、クラブ以外でも大きな変化があった1年だった。石川遼の後を継ぎ、国内男子ツアーメンバーで構成されるジャパンゴルフツアー選手会の選手会長に就任。自分のプレーだけでなく、男子ゴルフ界にも気を配り、先頭でけん引する立場となった。「選手会理事自体も初めて選ばれたのに、さらに会長にまでなった。ジャンプアップがすごかった」と就任時の戸惑いぶりを振り返るが、しっかりと1年間をツアーのために奔走した。

就任初年度とあって、それでなくても「右も左も分からない状態」だったが、そのうえ今年はコロナ禍という未曾有(みぞう)のできごとが起きた。開幕時期から大会がバタバタと中止になる状況も味わった。そのなかで9月以降に5試合を行うことができ、主催者への感謝の気持ちは大きい。だが一方で「選手に活躍の場を提供できなかったのは申し訳ない」という思いも強くした。

そんな時松の印象に残るシーンは、「個人的にJT(ゴルフ日本シリーズJTカップ)で、チャン・キム選手が勝ったことは大きかった」と話す。それは大会開催の障壁となっていた、外国籍選手の『入国問題』に対して、選手会として大きなエネルギーをかたむけたのが理由だ。その結果、最終戦にはチャン・キムのほか、トッド・ペク(ともに米国)、ガン・チャルングン(タイ)も出場。「少しずつ日常に戻ってる」と思うことができた。

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