「腕を使わずに足で地面を蹴る」 石川遼が目指すスイングはどこが変わった?
「本当に遼くん様々です。3年生がどんな道を選択するのか分からないけど、今年は3年生と一緒に回れる機会がありませんでした。今日も先輩たちと回れているからありがたいです」と高校1年生の娘に帯同する母親はいう。
高1の娘は、この春から岡山の高校に入学して寮に入り、ゴルフ漬けの生活を送るはずだった。しかし政府から全国に緊急事態宣言が出され、入寮できたのは6月1日から。4〜5月はラウンドをしないで、自宅で練習していた。「本人は寮に入れたこと、学校に行けること、ゴルフができることがうれしくて仕方なかったようです。当たり前じゃなかったんだと感じたみたいです」。
そもそも、新型コロナウイルスに関係なく、ジュニアの試合では親がコース内で応援できる試合と、できない試合がある。「日本ジュニア」や「全国高等学校ゴルフ選手権」といった全国大会では、親はコース内に入ることができる。それ以外の地区大会ではコース内に入れないことが多い。
今年はコロナ禍で「日本ジュニア」は中止になり、「全国高等学校ゴルフ選手権」の個人戦は中止、団体戦のみ12月に延期された。ましてやコロナ禍の試合では、コースに入場する人数を制限するために、親はコースに子供を送るだけで駐車場待機を強いられた。しかしこの試合では、マスクの着用、うがい手洗い、アルコール消毒、ソーシャルディスタンスの徹底の上で、出場選手の家族のみコースへの入場が許されたのだ。