棚橋 「中里くん。いや、もう“光ちゃん”って呼ばせてもらうけど(笑)、それは光ちゃん、飛び出すチャンス!僕もブーイングを浴びた時期があったけど、自分の中に信念があった。
ビジネスが下がり続けている中で、同じことをやり続けていても絶対に止まらないと思ったので、リング上のパフォーマンスを全部変えようと思ってやっていました。
だから、昔からのファンからはかなり反発がありましたね。でも、昔観ていたファンに戻ってきてもらおうというよりは、プロレスを知らないファンに新しく来てもらおうという方向性だったので、頑固なんですよね。“オレ、絶対に間違ってない”って。誰かがフライングしないとだめですね。怒られるのを覚悟で」
中里 「オレかー!(笑)。でも本当、選手がしっかりしないとダメですよね」
棚橋 「“そんなことしなくていいよ”って言ってくる人は絶対にいるから。でも、“絶対に必要なんです”っていう信念は必要だと思う」
(※取材は3月23日に実施致しました)
■棚橋弘至(たなはし・ひろし プロレスラー)
1976年11月13日生まれ、岐阜県出身。99年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスへ入門。同年10月にデビューを果たす。IWGPヘビー級王座に何度も君臨。「100年に一人の逸材」というキャッチフレーズで知られ、現在もエース選手として活躍している。
■中里光之介(なかざと・こうのすけ プロゴルファー)
1992年8月16日生まれ、東京都出身。杉並学院高等学校卒業。高校3年生でプロ宣言し、13年にはアジアンツアーに参戦。16から17年にかけて男子下部ツアー(現AbemaTVツアー)で計3勝をマーク。19年はQTランク2位でレギュラーツアーに参戦、「フジサンケイクラシック」10位タイなど成績を残した。
