国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」が、愛知県にある三好カントリー倶楽部で開幕した。初日を終えて谷口徹、宮本勝昌の2人が4アンダーで首位タイに立った。会見場にあらわれた谷口は久々の好スタートに谷口節が全開。まずは開口一番、石川遼の会見に比べ報道陣が少ないことに「会見場の席ガラガラやん」とチクリ。それでも好発進に最後まで上機嫌だった。
遼、深いラフに苦戦!出入り激しくイーブンパー
ここ三好は毎年オフのトレーニング中に3回ほどラウンドしており、「準ホームコース」と言うほどにコースは熟知している。「ティショットから実戦さながらだし、色んなクラブを使うから他のコースに比べて練習のしがいある。(三好CC所属の)上井君より回ってるから」との言葉通り3番でのボギー以外は大きなミスもなく5つのバーディを奪取。最終9番は6メートルをねじ込みガッツポーズで締めた。
優勝した「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」以来、本人曰く「ここ何か月も不本意」。ドライバーのシャフトを伸ばしたことで飛距離を手に入れたが飛ばすことに重点を置いた結果、本来の自分のゴルフを忘れ思うような成績を残せていなかった。その反省もふまえ今週はステディなゴルフに徹し好スタートにつなげてみせた。
さらに発奮する材料もある。次女が産まれたばかりの谷口だが、今週は長女に「優勝してきて」とエールをもらった。「たぶん(優勝したら)おもちゃがもらえると思っているだけだと思うけど」と苦笑いを浮かべたが、これに子煩悩の谷口が燃えないはずはない。「パパは約束はやぶらないから見とけ」今大会02年王者の顔が本気になった。