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新装コースで分かれた明暗 プレースタイルがはまった額賀辰徳、苦戦した松山英樹と石川遼【ツアーの深層】

新装コースで分かれた明暗 プレースタイルがはまった額賀辰徳、苦戦した松山英樹と石川遼【ツアーの深層】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2018年11月13日 12時05分

松山英樹はショットの不調でコース攻略ならず

一方、2011、16年と2度大会を制覇した松山が今年は苦戦。トータル4オーバー・46位タイで大会を終えた。フェアウェイキープ率50%(55位タイ)、パーオン率50%(59位タイ)とショットの不調が目立ったが、「僕が見ていて感じたのは、スイングで下半身の動きが調子がいいときよりも大きい気がしました。それでショットに微妙なずれが出てしまったのかと思います。一方で、アプローチなどのリカバリーは素晴らしかったと思います」。ショット力がないと勝てないコースで流れもうまくつかめず、スコアメイクができなかった松山。ショットの不調に加えて、より精度が求められるコースで苦戦を強いられる形となった。

石川遼は2週連続予選落ち 3試合前と何がかわったのか
松山と同じく、2010、12年と2度本大会で優勝しているのが石川遼。初日に「75」、2日目に「73」とスコアを崩し、トータル8オーバーで先週の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」に続いて予選落ちとなった。3試合前の「ブリヂストンオープン」では4位タイに入った石川だが、その変化はどこにあったのか。

要因のひとつとして、田島は試合によってのコースの違いを挙げる。ショット力がより問われるコースと、どちらかというとリカバリー力が問われるコースとに分かれるが、先週、今週は、どちらかというとショートゲームよりもショットの精度がより重要となるセッティング。「ティショット、セカンドショットでポジショニングができないと、狙えなくなってしまう。改修されて刻めるコースではなくなったので、余計ドライバーで打ちたくなるし、ターゲットを定めたくなる。そういったもので練習場ではうまく打てるのに、試合になるとそれが発揮できない。ドライバーをうまくコントロールできなかったのが、直接スコアに結びついたのだと思います」。石川自身もドライバーへの深い悩みを打ち明け、コースを去った。“世界水準”を目指してより戦略性の高いコースに生まれ変わったが、ショットの精度によって明暗が大きく分かれた3日間となった。

解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める
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