簡単にいえば「フォローを出そうとしない」ことだという。
「アプローチのときにフォローを出そうとすると、インパクトが緩む。自然にフォローが出るのはOK。ただし、出そうとしてはいけない。出そうとするとロフトが寝たり、ウェッジの歯が出てトップしたりする。手の力を抜いておいて、ボールをたたいて終わり、ぐらいの気持ちで楽にヘッドを出す。全部のウェッジで一緒です。ロブショットのときはちょっと変わるかもしれませんが、これが基本」。
詳しく説明してくれているときの目つきは仕事人そのもの。この日も強い風が吹き荒れる中、「そのアプローチが良かった」と粘りを見せて、カットラインギリギリで予選を通過し、週末に望みをつないだ。(文・秋田義和)