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家にあるけど活用できていないかも……マッサージガン、プロはどう使っているの?

家電量販店などで、最近よく見かけるマッサージガン。これは良さそう! と、買ったはいいけれどイマイチ使い方が分からない……。そんな人も多いのでは? そこで、マッサージガンを愛用しているツアープロに効果的な活用方法を聞いた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年1月23日 11時15分

横田真一(左)や五十嵐雄二(右上)、篠崎紀夫(右下)など、シニア世代のツアープロも試合会場に持ち込み、効率良くセルフケアを行っている
横田真一(左)や五十嵐雄二(右上)、篠崎紀夫(右下)など、シニア世代のツアープロも試合会場に持ち込み、効率良くセルフケアを行っている

家電量販店などで、最近よく見かけるマッサージガン。これは良さそう! と、買ったはいいけれどイマイチ使い方が分からない……。そんな人も多いのでは? そこで、マッサージガンを愛用しているツアープロに効果的な活用方法を聞いた。

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マッサージガンとは、銃のような形状をしたハンディタイプの電動マッサージ器具。ヘッド部分のアタッチメントが高速振動し、筋肉や筋膜を刺激してコリや痛みの元にアプローチする。血行促進や疲労回復などの効果が期待できるとされ、体の柔軟性の低下、コリや痛みなどを感じている世代の強い味方。好きなときに手軽に使えるので、継続しやすいのもポイントだ。シニア世代のツアープロも試合会場に持ち込み、効率良くセルフケアを行っていた。

【横田真一】
よこた・しんいち/1972年生まれ、東京都出身。97年全日空オープンで初優勝、2010年のキヤノンオープンで13年ぶりの勝利を挙げ、国内ツアー2勝。現在は日本と欧州のシニアツアーに参戦中。

前屈しながらふくらはぎや太モモの裏をほぐす

「朝イチは足の裏側にある筋がつっぱっているので、ふくらはぎや太モモの裏をしっかりほぐしています。前屈をして、足の裏側の筋を伸ばしながらやるのがポイントです。首を前に曲げておくと、より筋が伸びます。前後に足を開いて足の付け根、鼠径部(そけいぶ)をほぐし、股関節周りを柔軟にしておくことも私は欠かしません」

横田真一は、前屈してさらに首を曲げ、ふくらはぎや太モモ裏のキツく感じるところにあえてマッサージガンを当てるという
足を前後に開いて鼠蹊部ほぐし(左)。マッサージガンを使うほうが早く筋肉がほぐれるという。肋骨周りの癒着した筋膜をほぐすと、上体の回転が良くなる(右)
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横田真一は、前屈してさらに首を曲げ、ふくらはぎや太モモ裏のキツく感じるところにあえてマッサージガンを当てるという


【田中秀道】
たなか・ひでみち/1971年生まれ、広島県出身。95年のフィリップモリスチャンピオンシップで初優勝。98年は日本オープンを含め年間3勝、01年も3勝を挙げるなどで活躍。ツアー10勝。

ストレッチしながら伸ばしたいところに当てる

「スタート前、ストレッチをしながらワキや腰、お尻など伸ばしたいところに当てています。年を取って体が硬くなってくるとギューッと一気に伸ばすのが怖いので、マッサージガンを当てながらゆっくり伸ばしています。ラウンド後にお尻や太モモ周りが張っているときも、部屋でブルブルします。シニアツアーではロッカールームでやっている人が多いですよ。ブルルルルッて音が聞こえますもん(笑)」

ストレッチしながら伸ばしたいところに当てると話す田中秀道。マッサージガンを使うことで、ストレッチ効果が無理なく高められるという

ストレッチしながら伸ばしたいところに当てると話す田中秀道。マッサージガンを使うことで、ストレッチ効果が無理なく高められるという


【日下部光隆】
くさかべ・みつたか/ 1968年生まれ、神奈川県出身。95年ペプシ宇部興産、97年カシオワールドオープンなどツアー3勝。2007年にレギュラーツアーを離れ、WASSゴルフスタジオ(東京)を主宰。

ラウンド後は特に左足の外側をほぐす

「年を取ってくると、スタート前の体の準備に時間がかかるようになります。でも、最初にマッサージガンでほぐしておくとストレッチが短時間で終わるので、今や手放せないアイテムです。ラウンド後は、特に左足の外側をほぐすようにしています」

ラウンド後は特に左足の外側をほぐすという日下部光隆。左足はボールを打つたびにスイングを受け止めているので、疲労が溜まりがち

ラウンド後は特に左足の外側をほぐすという日下部光隆。左足はボールを打つたびにスイングを受け止めているので、疲労が溜まりがち


【五十嵐雄二】
いがらし・ゆうじ/1968年生まれ、埼玉県出身。プロ入り17年目の40歳のとき、UBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ2009で念願のツアー初優勝をつかんだ。ツアー1勝。

足の付け根をほぐしてツマ先体重のアドレスに

「日頃から自宅でマッサージガンを愛用。特に、足の付け根はしっかりとほぐしています。ここがコっていると、カカト体重のアドレスになってしまうんです。それと、前腕の内側も念入りにマッサージしています。小指と薬指をしっかり握ってグリップしているので、前腕の内側が疲れて硬くなってしまうんです」

日頃からマッサージガンを愛用している五十嵐雄二。鼠径部(そけいぶ)をほぐすことで、股関節の柔軟性がアップする
前腕内側の痛みが慢性化する前に、しっかりセルフケアを行う
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日頃からマッサージガンを愛用している五十嵐雄二。鼠径部(そけいぶ)をほぐすことで、股関節の柔軟性がアップする


【篠崎紀夫】
しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。プロ16年目の2007年、全日空オープンで悲願の初優勝を遂げる。シニアツアーでは4勝を挙げ、21年は賞金王のタイトルを獲得。

ラウンド後に前腕とふくらはぎをケア

「僕の場合は特に左ですが、前腕が張ってしまうのでほぐしています。地面が硬いときや柔らかいときはふくらはぎが張ってしまい、お風呂に入ったくらいではほぐれないので、横になって太モモの周囲とかふくらはぎをマッサージしています」

「今日は張っていてヤバいな」というときに使用するという篠崎紀夫。ラウンド後に前腕とふくらはぎをケアしている

「今日は張っていてヤバいな」というときに使用するという篠崎紀夫。ラウンド後に前腕とふくらはぎをケアしている


【東聡】
ひがし・さとし/1960年生まれ、東京都出身。87年よみうりサッポロビールオープンで初優勝。95年は年間4勝を挙げ、賞金ランク2位に。ツアー7勝、シニアツアー2勝。

傷めている肩周りをしっかりほぐす

「肩の腱を傷めているので、ほぐしておかないとどんどん固まってしまうんです。肩の周囲を横や後ろから。胸もしっかりほぐします。筋肉が柔らかくなると、腕が上がりやすくなります。やるのとやらないのでは、全然結果が違います」

マッサージガンは大小両モデルを試合会場に持参している東聡。傷めている肩周りを重点的にほぐしているという

マッサージガンは大小両モデルを試合会場に持参している東聡。傷めている肩周りを重点的にほぐしているという

■ウォーミングアップやプレー後のケアに大活用


アマチュアゴルファーをはじめ、プロの指導も行う中川慶人トレーナーによると、マッサージガンには主に2つの使い道があるという。1つは筋膜リリース。筋膜はケガや日常的に長時間同じ姿勢を続けるなどの生活習慣によって血流が悪くなると、本来の弾性が失われて固くなり癒着してしまう。すると、その下にある筋肉がスムーズに動きにくくなり、パフォーマンスの低下を招くばかりかコリや痛み、ケガの原因につながる。そんな状態の筋膜をほぐして元の機能を取り戻すのが、筋膜リリースだ。

「筋膜はちゃんとケアしていないと固くなりやすいので、特にラウンド前はマッサージガンを利用して血行を促進し、筋膜をリリースすることが大切です」(中川さん、以下同)。

ウォーミングアップの始めに行うと筋肉がほぐれて柔軟性が高まり、可動域も広がるのでより効果的。

「ただし、筋膜リリースはやり過ぎると逆効果になるので、必ず紹介するやり方を見て行ってください」

もう1つが、ラウンド後のリカバリーやリラクゼーション。

「疲労回復や気になる部分のアフターケアに役立ちます。マッサージ効果によって副交感神経が優位になるので、ラウンドや練習に行った日の寝る前などに使うといいでしょう」

マッサージガンの種類はさまざまで、価格は小型の1万円程度のものから、大型で高出力の5~6万円ほどのものなど幅広い。中川さんのおすすめはアスリート向けの大型のモデルだ。

「パワフルな振動で筋肉の深部まで効率よく圧が加えられます。“高い買い物をした”という意識も、三日坊主を防ぎますよ(笑)」

◇包んでいるのは実は筋肉だけじゃない! 筋膜とは?

筋膜は筋肉だけでなく骨、腱、臓器、血管、神経など体のあらゆる組織を包み、適正に位置するよう支えている、別名「第二の骨格」。浅筋膜は全身を包むように皮下に広がって存在する腹筋だ。本来は筋組織が互いに滑り合うように動くが、筋膜の滑りが悪くなるとよじれや癒着が起こり、筋組織の滑らかさが失われてしまう。

筋膜は別名「第二の骨格」と呼ばれている(イラスト/のり)

筋膜は別名「第二の骨格」と呼ばれている(イラスト/のり)

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