最終回の今回は、キックボクシングのメソッドから飛距離アップのヒントを得てきた今回のコラムらしく、キックを使ったトレーニングを紹介します。
前回までは、ストレッチでしたが、今回は少しハードな内容。動きの中でブレない軸をキープするためのトレーニングにもなるので、全身のバランス感覚が養われます。今まではどちらかというと対角軸だけに集中し、それ以外のパーツは動かさず、ブレない軸を作るストレッチを行ってきました。しかし、スイング中は対角軸以外にも体のパーツが動いていることは、皆さんが身をもって実感しているはずです。例えば、上半身をねじる、腕を使ってクラブを頭上まで上げる、膝を曲げたり伸ばしたりする。動きがある中でも軸がブレないことがとても重要です。
(レベル1)膝蹴りでバランス感覚を養うトレーニング
10回を2セット
(レベル2)前蹴りでバランス感覚を養うトレーニング
10回を2セット
(レベル3)回し蹴りでバランス感覚を養うトレーニング
10回を2セット
キックの動作はゴルフのスイングと同様に、体の二つの対角軸のパワーがプラスマイナスゼロになり、バランスをキープできたうえで成り立つ動作です。右手が利き手の場合は、右下半身と左上半身を結ぶ対角軸がクローズして、右上半身と左下半身を結ぶ軸がオープンになり、左手が利き手の場合はその逆です。
キックのように腰をねじる、足を上げるなどさまざまな体の動きがある中で、体の全身のバランスを保つことができるようになれば、ゴルフのスイング中でも安定した軸をキープできるようになります。
自分のレベルにあったキックでトライしてみてください。3種類ともできる方は、3つのキックのコンビネーションでトレーニングをするとより効果的です。
もしよろめいてしまう場合は、壁に利き手と反対側の手を添えてトライしてみてください。
取材協力
恵比寿にあるキックボクシングジム。豊富なクラストレーニングに加え、またパーソナルトレーニングが高い人気を誇り、多くの著名人が通う大人気キックボクシングジム。
トレーナー
パーソナルトレーナーとして、アスリートをはじめ、多くのモデル、芸能人のフィジカルトレーニングを担当している。その一方で、幼児〜80歳以上の方までと幅広い層の方々の身体能力向上、健康増進、機能改善(腰痛・肩こり・膝痛など)やボディメイキングなど、様々なニーズに応じてフィジカルトレーニングを行っている。
選手会会長兼トレーナー。M-1ライトヘビー級王者、J-NETWORK ミドル級王者、初代WKOライトヘビー級王者と数々の実績を持つ。2007年からBungelingBay恵比寿の専属トレーナーとして活動。 脚痩せ、ヒップアップなどの女性の身体作りを中心に、月に150本以上のセッションを受け持ち、女性の身体作りに特化した
元格闘家。現役時代、タイへ修行に行った際にタイ古式マッサージに魅了され、現役選手ながらタイマッサージ店『オーガニック広尾』をオープン。さらに引退後にはバストアップ、ヒップアップなど美姿勢矯正に特化した恵比寿にあるサロン、「Bungeling Bay Beauty」の代表をBungelingBayのインストラクターとして活躍しつつ務めている。