カーシェアはクルマを所有しない選択
そうなれば負担はずいぶん減る
会員が相互に利用するサービスですから、気になるのはステーションの数と配備台数。タイムズの場合、2018年3月末現在、ステーションの数は10,459ヶ所、配備台数は20,985台(会員数965,924名)。オリックスは2018年3月現在で、ステーションが1,654ヶ所、配備台数は2,703台(会員数193,182名)となっています。
利用者の実感としては、必ず予約できる保証はないけれど、いつも予約に困るわけでもないといったところでしょうか。そこが気になる向きもあるかもしれません。しかしいつも前日にゴルフの予定が決まるわけではないでしょうし、毎週土日にラウンドするほどの頻度でなければ、そのコストを考えると見方が変わるかもしれません。
ちなみにJ.D.POWERの「2017年カーシェアリングサービス顧客満足度調査」によれば、カーシェア会員の約3割が複数のカーシェア会員となっています。より自在にカーシェアを利用するには、こうしたスタンスも有効だといえます。
自家用車をもつコストと
カーシェアに要するコストを比較すると
自家用車保有のコスト(3年間保有の場合)
| 必要費用 | 金額(円) |
|---|---|
| 車両代 | 33,333 |
| 保険・税金など | 17,600 |
| 駐車場代 | 21,000 |
| ガソリン代 | 1.730 |
| 月額合計 | 73,663 |
自家用車はホンダフィット2WD AT、本体価格120万円(税抜き)相当、カタログ燃費26km/Lを3年間所有する設定(オリックス調べ)。
2社のカーシェア利用の設定は、月に2回のラウンド(距離は往復160km、所要時間は各12時間)、月2回の練習場(距離は往復15km、所要時間は各2.5時間)、それ以外の利用として(距離往復10km、所要時間各2時間)で算出しています。
タイムズ
| 使用用途・回数 | 時間・距離 | 金額 | 予約内容 |
|---|---|---|---|
| コース×2回 | 12時間×2回 | 17,928 | 6時間パック+6時間延長 |
| 160km×2回 | 0 | ||
| 練習場×2回 | 2.5時間×2回 | 4,120 | ショート料金 |
| 15km×2回 | 0 | ||
| 日常使い×2回 | 2時間×2回 | 3,296 | ショート料金 |
| 10km×2回 | 0 | ||
| 月額合計 | 25,344 |
タイムズの場合、コースに出かけるときのお薦めは6時間パック+必要時間分のショート料金という予約。6時間で4,020円。不足の時間分はショート料金で、15分ごとに206円となります。往復160kmの1ラウンドあたり8,964円。
ポイントになるのは、6時間パックは距離料金がかからないところ。しかもショート料金の場合、ボクシーのようなワンボックスタイプはプレミアムクラスとされ、15分412円となりますが、パック料金の場合、車種クラスによる料金の違いがありません。すると自家用車所有と比べると、月額48,319円、年額579,825円、3年間では1,739,484円が浮くことになります。※月額基本料金は利用料金と相殺されます。
オリックス
| 使用用途・回数 | 時間・距離 | 金額 | 予約内容 |
|---|---|---|---|
| コース2回 | 12時間×2回 | 9,000 | 12時間パック |
| 160km×2回 | 4,800 | ||
| 練習場2回 | 2.5時間×2回 | 4,000 | 通常予約 |
| 15km×2回 | 450 | ||
| 日常使い2回 | 2時間×2回 | 3,200 | 通常予約 |
| 10km×2回 | 300 | ||
| 月額合計 | 21,750 |
オリックスの場合は、一般的な個人Aプランを前提にします。コースに出かけるときは12時間パックの4,500円。1kmあたり15円の距離料金が加算されます。往復160kmの距離料金は2,400円。ですから1ラウンドあたり6,900円。距離加算はあるものの、コスト的には若干リーズナブルになっています。
オリックスのシステムは予約時には利用開始、終了時間を予約するのみで、12時間パックをはじめ設定されているプランの中から、もっともお得なセットが選択されて請求されます。自家用車所有と比べると、月額51,913円、年額622,953円、3年間では1,868,868円お得となります。※月額基本料金は利用料金と相殺されます。
もうひとつ、自家用車をもたないとしたら、レンタカーというチョイスもあります。ただゴルファーニーズを考えると、一般のレンタカーの場合、営業所が閉まっている時間はクルマを借りられません。しかも営業所での手続きの時間も朝は気になります。けれどカーシェアなら24時間対応で運転する直前の手続きもありません。ですからコースの場所やスタート時間をふまえて、早朝から予定通りに利用できます。
またレンタカーの営業所が駅前などに多いのに比べて、カーシェアのステーションは一般的なパーキングに併設されるため、利用しやすいといえます。このあたりもマイカーが近い感覚です。
ゴルフライフをベースにコストを比較してみると、カーシェアのメリットが少なくないことがわかります。ここまでに算出した「得した」お金をゴルフに注ぎ込めば、いろいろな楽しみを味わうことができそうです。