ロレックスの成り立ち
それから3年後の1908年、自社の時計に“短くどの単語でも発音しやすく、かつ記憶に残り、時計のムーヴメントとダイアルに刻印した時に美しくみえる名前を付けたい”と考えた。
「アルファベットのあらゆる組み合わせを試し、数百の候補が挙がったが、これぞというものがなかった。ある朝、ロンドンのシティで乗合馬車の2階席に座り、チープサイドを走行している時、天啓のように『Rolex』という名前がひらめいた」と後に語っている。
1919年、ロレックスは時計製造で世界的に有名なジュネーブに社を移し、現在まで世界最高峰の時計メーカーとしてトップに君臨している。
主要なモデル
その中でも1963年に登場した『デイトナ』は腕時計の“王者”とも言われており、資産としても価値が高い。
ゴルフとの関わり
最も印象的なのがプロたちとのスポンサー契約。現在の世界ランク上位陣とほぼ契約をしているのだ。メンバーは世界ランク2位のジャスティン・トーマス、メジャー3勝のジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ブルックス・ケプカ、フィル・ミケルソンといったアメリカ勢に加え、ジョン・ラーム、ジェイソン・デイ、アダム・スコットなどのヨーロッパ勢。
トム・ワトソン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、故アーノルド・パーマー、といったゴルフ界の偉人たちはもちろん、リディア・コ、レクシー・トンプソンなど女子選手までも網羅。
松山英樹との契約
2016年、国内男子ツアー『日本オープンゴルフ選手権』で優勝し翌週の『CIMBクラシック』で2位と好調を維持すると、『WGC-HSBCチャンピオンズ』では日本人初の世界ゴルフ選手権タイトルを獲得。その後『三井住友VISA太平洋マスターズ』も制してスポット参戦2戦2勝。
迎えた2017年。2月に連覇がかかった『ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン』で見事優勝。8月の『WGC-ブリヂストン招待』で日本人最多となる米国男子ツアー通算5勝目を挙げ、世界ランクは自己最高の5位となった。
プレー中というよりは、表彰式や優勝会見の際に身に着けることからも、腕時計を着けてアピールする機会を確約できる“勝てるトッププロ”としての存在が世界に認められたと言える。
さらなる目標はメジャー制覇。ロレックスを身につけた手で優勝カップを掲げるのも、そう遠くはないだろう。
