丈夫な歯がゴルフと日々の健康をつくる
今回は、埼玉の西川口にある「西川口歯科クリニック」の院長・森山聖子ドクターに、多くの人が陥りがちな歯のトラブルと、その対策について話を伺った。
「歳を重ねるにつれて特にトラブルになりやすいのが、歯周病です。歯周病は、歯と歯肉の間にプラーク(歯垢)や歯石がたまることで、細菌が歯肉に炎症を起こし、歯を支えるアゴの骨を溶かしてしまったり、歯を失う原因になる怖い病気です。また、食生活や睡眠不足、タバコなども増悪因子の一つになりますので注意が必要です」
現在、日本人の約8割が歯周病を患っているといわれる。しかし、虫歯にならない限り歯医者に行かないというのが現状だ。ただ、歯医者と聞くと、子供のころのイメージなのか時間とマメな通院が必要な印象をもつが、治療ではなく定期的な検診であれば、多くても3カ月に1回、半年に1回訪れれば問題ないそうだ。
森山聖子ドクター
Infomation
西川口歯科クリニック
埼玉県川口市西川口1-6-1
小野田ビル5階
048-255-3711
森山歯科クリニック
埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-4-14
名古谷ビル3階
048-832-1220
知らぬ間に蓄積している歯へのダメージ
「スポーツをする人は特に強く食いしばる場面が多いと思います。強い力が何度もかかることで、歯にダメージが蓄積して、割れてしまうことも。セラミックを入れていたり、インプラントを行っている場合はよりケアが必要です。また、日常の中での噛み合わせや、睡眠時の歯ぎしりも歯を傷める原因となります」
でも、寝ている間に自分がどれほど食いしばっているかは、なかなか分からない。自覚症状の一つとしては、朝起きた時に感じるアゴの周りや首の側面に疲れ。これらの筋肉の緊張は肩こりなどにも繋がり、健やかな日々を徐々に蝕んでいく厄介なものだ。
その歯とアゴ周りをリラックスさせる方法は、「歯を意識的に噛み合わせないこと」だそうだ。日常生活において口は閉じた状態でも、上と下の歯の間に隙間を空けることを意識するだけで大きな効果があるという。また、器具を使った方法として挙がったのがマウスピースの利用だ。寝ている間につけることで、歯と周辺の組織を安静にする療法が一般的で、自分の歯型に合わせたものは、クリニックで約1週間もあれば製作可能。この場合は保険も適用される。
健康で丈夫な歯を保つオススメオーラルケアアイテム
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歯間ブラシの進化版! 電動で空気と水を噴射し、歯間の汚れを除去する。マウスウォッシュと併せて使うと、より効果的。
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歯の健康に大事なのは歯磨き。振動と振幅の組み合わせによる音波水流で毛先が届きにくい場所の歯垢も除去する電動歯ブラシが人気。
口内環境の改善のために用いられるマウスピースは専門のクリニックで作れる。製作期間はおよそ1週間、費用は保険適用により2〜3割で購入可。
(販売者:ロッテ 発売元:オーラルケア)
虫歯の原因となる酸を作らないキシリトール配合のガム。甘味料にキシリトールを100%使用したものがオススメ。歯科専用で販売されている。
美しい歯が、オトコをあげる
「プロバイオティクスと呼ばれるもので、タブレットなどで体内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで、歯周病の予防や腸内環境を整えることができ、口臭の原因を抑えることにつながります」
歯や口内環境を気遣うことは、健康づくりのみならず、自分を磨くことにもつながる。この夏、日焼けした肌に白い歯を浮かべ、オトコマエなゴルフを楽しんでみるのはいかがだろう。
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歯に着いたステイン(着色汚れ)を浮かして落とすハミガキが◎。歯科医院で販売しているものがオススメ。
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