そんな思いに、メーカークラブ担当として数多くの女子プロのクラブ調整を手掛けてきたDr.カタオカが、家庭用品で簡単にできるクラブのお手入れを教えてくれる企画。今回は難易度の高いシャフト交換。
どうやって行うのでしょう? なかなか見る機会のないシャフト交換について学ぶ、メンテナンス教養編です。
クラブのデータを計測
計器を使いクラブのバランスや重さ、長さ、ヘッドバランスを測ります。
今回は軽量なシャフトにするため、交換前のバランスを考慮しながらヘッドバランスも決めていきます。
今回、Dr.カタオカは1ポイント落とし、クラブのヘッドバランスをD3からD2(ヘッドバランスの度合いは2枚目写真を参照)にするそうです。
交換作業へ
まず、シャフトからヘッドを抜きます。事前にヒートガンを使い、ソケットを温めてカッターで切り取ります。熱風を当てすぎると焦げるので注意。
ソケットを切り取ったら、シャフト抜き機を使いヘッドを抜いていきます。
ヒートガンでシャフトとヘッドをとめている接着剤を溶かし、抜きます。
掃除にはドリルを使うのがDr.カタオカ式。万力に固定したドリルでシャフトをきれいにしていきます、スチールウールをドリルに巻き付けたりと太さが合わない場合はひと工夫。
ここまで終わったら、新しいシャフトを付ける準備は整いました。早速、差していきます。
シャフトの穴の深さに合わせて、器具とトンカチを使いソケットを入れ込みます。
バランス調整には、鉛や鉛粉(鉛よりも細かな重さの調整が可能)を使います。
15分ほど接着剤が乾くのを待ちます。打てるようになるのは1時間以上待ちましょう。
段差がなくなったら、アセトンで磨いてピカピカに仕上げます。
調整できたら、今度はクラブのヘッドバランスを合わせます。このとき、まだグリップはつけません。