ALBA Net  ゴルフ
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ゴルフ辞典 ルール&マナー

ジェネラルエリア

救済のドロップの際にエリア内にあったクラブに球が当たった
ボールがカート道路上に止まったので、救済のドロップをするため、まずは基点を求め、そこからドライバーで1 クラブレングスの範囲を決めてドロップを行いました。そのとき、エリア内に置いてあったドライバーのグリップに当たったのですが、ボールはエリア内に止まったので、そのままプレーしました。良かったでしょうか?
地面に落ちる前に当たった場合はやり直し、落ちた後で救済エリア内に止まれば救済は完了。

解説

ボールがどの過程でクラブに当たったかで、ルール上の処置が大きく変わる

まず、カート道路のような「動かせない障害物」によってプレーの障害が生じたとき、プレーヤーは無罰で救済を受けることができる。

その場合は、まずカート道路による障害を避けられ、かつ意図したスイングのできる、そしてボールが元あったところから最も近い地点=「完全な救済のニヤレストポイント」を求め、そこを救済の基点とする。

そして、その基点から1クラブレングス以内で、基点よりホールに近づかない半円状のエリア=救済エリアを求め、その範囲内にドロップし、かつボールを止めなければならない。ここまでは常識。

そこで、このケースだが、プレーヤーはドロップしたボールが自分のクラブに当たったと書いてある。

しかし、当たったのが、ボールが地面に落ちる前なのか、落ちた後(ワンバウンド後)なのかで、ルール上の処置がまったく違ってくる。

ボールが着地する前に当たったのであれば、規則14−3b「球は正しい方法でドロップしなければならない」にある、正しいドロップの要件=「球が地面に落ちる前にそのプレーヤーの体や用具に触れない」を満たしていないので、再度、正しいドロップをしなければならない。

にもかかわらず、そのままプレーした場合には、同規則の後段に「その球を救済エリアからプレーした場合、プレーヤーは1罰打を受ける」とあるので、このケースは1罰打の付加となる。

一方、ボールが地面に着いた後、救済エリア内に置いてあったクラブに当たり止まったというのであれば、規則14−3c「正しい方法でドロップした球は救済エリアに止まらなければならない」に、「球が地面に落ちた後で止まる前に、人、用具または他の外的影響に触れたかどうかに関係なく、球が救済エリアに止まった場合、プレーヤーは救済を完了したことになり、その球をあるがままにプレーしなければ ならない」という規定があるため、プレーヤーは正しくプレーを進めたことになる。

いずれにせよ、救済エリアにクラブを置いたままにしないことが懸命だ。

『ALBA 776号(2019年7月11日発売号)』より

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