ゴルフ辞典 ルール&マナー
パッティンググリーン
解説
旗竿とホールの間に挟まった球は一部でもグリーン面より下ならホールイン
まずは新ルールにより、「旗竿をホールに立てたままパットできる」ことを確認しよう。規則13−2aの(1)で次のように規定されている。
「プレーヤーは旗竿をホールに立てたままストロークを行うことができる。プレーヤーはストロークを行う前に旗竿をホールに残しておくのかを次のいずれかによって決定しなければならない。
- 旗竿をホールの中にある位置のまま残しておく。または旗竿がホールの中心に立つように差し直して残して置く。
- 取り除いた旗竿をホールの中に戻すこと、つまり、プレーヤーは旗竿がホールに立ててあるがまま(もしくは、旗竿をきちんと立て直すこともできる)、あるいは抜かれてある旗竿をホールに戻してパッティングをすることができるが、それはストロークを行う前に決定しなければならない。
そして、同規則の(2)で、立てたままの旗竿にストロークしたボールが当たっても無罰(ただし、プレーヤーによって故意にホールの中心からずらしてセットされた旗竿に当たった場合は2罰打)となったのだ。
そこで、このケースだが、その立てたままの旗竿とホールの間に、ボールが挟まって止まってしまった。そして、それをホールの底に落とそうとしたら、手元が狂い、外に弾き出してしまった、というのだ。
実は、このケースも規則が変わり、規則13−2c「ホールの中の旗竿に寄りかかって止まっている球」で、「球の一部がホールの中のパッティンググリーン面より下にある場合、球全体がその面より下になかったとしても、その球はホールに入ったものとして扱われる」となった。
なので、このケースでは、ボールが挟まれて止まった時点(常識的にはボールの一部がグリーン面より下になっているはず)でホールアウトが成立しており、ボールが外に飛び出したとしても、改めてカップインさせる必要はない。
たとえ、ボールをホールの縁にプレースしてプレーをし直しても、その
後の打数はカウントされない。
『ALBA 765号(2019年1月24日発売号)』より