昨季までは、優勝によるレギュラーツアー4試合参戦権とセカンドQT免除だけがモチベーションになっていた傾向があるが、今季はランキング上位に位置する選手は、最終戦「京都レディースオープン」まで気が抜けない戦いが続くことになる。
現在ランク2位でここまで2勝を挙げている福山恵梨は、ランキング制度が決まったことで、「今年開幕前からステップ1本に絞ろうと思っていました」といい、日本女子オープンの予選会に参戦しない選択をするなど、ステップ優先の1年。それだけに残り試合での逆転賞金女王に気合が入ることだろう。
また現在ランク7位の山内日菜子は「5位以内は目指ざしています。試合が少なくなるたびに焦りが出てきますが、精一杯やるしかないですね」と、勝負の終盤戦と捉えてる。1勝を挙げており、すでにセカンドQT免除の資格は獲得済。さらにQT免除の好条件を得るためには、5位以内が必須だ。
制度変更で選手の意識が変わりつつあるステップ・アップ・ツアー。ランキングを強く意識しながら戦う経験は、原石たちの成長をより促すことになっているようだ。