今年、欧州出身で「旬な選手」になった人は、さらにもう一人いた。スウエーデン出身のアレックス・ノーレン。すでに34歳で2009年から2015年までに欧州ツアーで着実に4勝を挙げてきた地味な中堅選手だったが、今年の7月のスコティッシュオープン優勝を皮切りに、9月のヨーロピアン・マスターズ、10月のブリティッシュ・マスターズ、11月のネッドバンク・チャレンジを制し、年間4勝、通算8勝。世界ランキングは96位から9位へ急浮上し、瞬く間に「時の人」となった。
そんなノーレンの今年の健闘を報じる際、欧米メディアがこぞって用いているのが、このフレーズだ。「アレックス・ノーレンを上回るホットな選手はヒデキ・マツヤマただ一人しかいない」
なにやら回りくどい表現ではあるが、ノーレンの年間4勝を讃えながら、同時に10月から5戦4勝を挙げた松山英樹を「ノーレン以上」と絶賛しているフレーズであることは間違いない。そう、松山は10月の日本オープンを皮切りに、中国・上海で開催された世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズを制し、再び日本に戻ってVISA太平洋マスターズで優勝。
すぐさまバハマへと大移動して、タイガー・ウッズの大会であり、ウッズの1年3か月ぶりの戦線復帰となったヒーロー・ワールド・チャレンジでも勝利。注目を集める主役の座を、実力でウッズから奪い取った松山の強さは圧倒的だった。
アジア出身選手が欧米選手すべてを抑える形で「最も旬な選手」「最もホットな選手」と世界のメディアから評されたのは、プロゴルフ史上、初めてのこと。