そもそも昨年、同大会に出場を決めたのはPGAツアーとの取り決めがあった。2012年、同大会が開催されている裏で、ウッズはトルコでのエキシビションに出場した。PGAツアーではツアーメンバーが「母国や欧州ツアーなど共存するツアーを除く試合」に出場する際、コミッショナーの許可が必要と定めている。つまり、ウッズがトルコに行くにあたって「3年以内にフライズ・ドット・コムオープンに出場すること」という条件が取り決められ、その締め切りが昨年だったわけだ。ところが、昨年は残念ながらケガで欠場となり、「それなら今年の復帰戦で」とウッズが希望している。
残りの2戦とはヨーロピアンツアーのファイナルズ初戦「トルコ航空オープン」(11月3〜6日・トルコ)と、12月には非公式ながらも自身が主催する「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」(12月1〜4日・バハマ)を選択。そして、年内に3試合ほどウッズが語った理由として、「新しくするゴルフクラブを試すためでは?」という見方も出ている。
8月初め、ウッズが長年愛用してきたナイキ社がクラブ、ボールの用具部門から撤退すると発表した。同社のゴルフクラブがウッズの活躍によって成長してきたのは明白であり、「決断は大変だった。タイガーと直接話したが、彼の怒りはすごかった」と、創設者でもあるフィル・ナイト会長は苦しい胸中を語っている。
そして現在、ウッズの自宅は、「新しく用具の契約を結ぼうとするメーカーから送られてきたクラブであふれかえっている」(自宅を訪れた友人のノタ・ビゲイIII)。
現在はもっとも使い慣れたクラブとボールかもしれないが、近い将来、変更を余儀なくされるのは確実。どのクラブを使うにしろ、実戦でのテストは必要だろうというわけだ。