マスターズ2連覇に失敗したスピースは、その後、4月と5月にオークモントを訪れ、すでに下見と練習を済ませている。「ハイブリッドを抜いて、代わりにドライビングアイアン(DI)を入れるつもりだ。ドライバー、3W、DIを使い分けるティショットが勝利へのカギになる」と、すでにそんな戦略も立てている。
デイは10年ほど前にオークモントでプレーしたことがあるが、来週末にあらためて現在のオークモントを眺め、「自分なりに吟味する」と目を輝かせている。
一方、オークモントをまだインターネット上でしか見たことがないマキロイは「今夜、現地へ飛び、明日はこの目でオークモントを見る」。
若者たちの駆け足はどんどんスピードを増していく。その走り方をエスカレートと呼ぶべきか、快走と呼ぶべきか。最終的には「勝てば官軍」なのだろう。厳しい一流の世界で生き残るためには、ともあれ、必死に走るしかない――。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)