そして、22歳のスピースをはじめ、若き選手たちが若くして優れた戦い方を身に付け、メンタルコントロールにも長けているのは、ジュニアゴルフやカレッジゴルフでプロさながらの戦いを経験し、場数を踏んできたことの賜物に違いない。
最終日の戦い方をスピースはあらかじめこんなふうに思い描いていた。
「追撃してくる選手のことを気にするより、数字を意識しているほうが戦いやすい。だから明日は30アンダー以上を目指してプレーする。30アンダーは僕にとって未踏の地でもあるからね」
前半で2つスコアを伸ばしたスピースは、10番でもバーディを奪い、2位と5打差で迎えた上がり4ホールで、30アンダーを目指し、一気に攻めに出た。
だが、パー5の15番ではイーグルパットを外して苦笑い。それでも焦ることなくバーディパットを沈め、16番でもさらなるバーディで29アンダーへ。17番はパーどまり。