「地元の人々にとっては地元で開催される大会がメジャー大会」とは、ジョーダン・スピースの言。韓国で開催されたプレジデンツカップは、韓国の人々にとっては胸躍るメジャー大会みたいなもの。そして、勝敗の行方に関わらず、出場した24名の選手全員が韓国の人々に笑顔をもたらし、人々の笑顔が大会会場に温かい空気をもたらした。
大詰めの最終マッチの最終ホールを見守りながら、世界選抜のダニー・リーと米国のリッキー・ファウラーが言葉を交わし合う姿が印象的だった。大事な場面でショートパットを外したラヒリ、チーム敗北を決定づけてしまったべ・サンムンの肩を抱き、しきりに声をかけていたキャプテンのニック・プライスの姿が印象的だった。
人間味溢れた今回のプレジデンツカップは、とてもいい大会だったと、つくづく思う。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)