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【舩越園子コラム】喧噪のなかで…連覇逃した松山英樹の“変化”

【舩越園子コラム】喧噪のなかで…連覇逃した松山英樹の“変化”

配信日時:2015年6月8日 12時09分

 最終日を最下位で迎えたウッズはトップスタートの“一人旅”。そんな屈辱的なラウンドにウッズは拒否反応を示し、棄権するのではないか。周囲ではそう予想する声が聞かれたが、ウッズはきっちり72ホールを回った。

 「朝早くから大勢のファンが来て応援してくれた。アンダーパーを目指してプレーした」。

 かつて、このミュアフィールドビレッジで3連覇を含む5勝を挙げた王者が、最終日に健気に“一人旅”をする厳しい現実は、新旧交代の象徴。わずか1年のうちに起こった注目選手の顔ぶれの目覚ましい変化は、米ツアーの勢力図が猛スピードで変貌していることを示していた。

 そんな中、初日を首位で発進し、優勝争いに絡んだ末、5位になった松山英樹は、昨年も今年も好成績を維持した数少ない選手の一人となった。

 昨年の松山と今年の松山を比べると、いろいろな変化が見て取れる。昨年はパットの不調に対するイライラを開幕前からあからさまに見せていたけれど、今年はショットの不調を嘆きながらも、その不安を胸の中で上手に噛み砕き、初日には完璧に近いショットを披露した。

 「試合が始まってからは(開幕前にショットが)悪かったことを1回忘れて、いい状態だと思ってやっていた。(2日目以降は)なかなか初日のようないいフィーリングは戻らなかったけど、ここまで優勝争いができたのは良かった」

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