遼、池に片足入れショットで執念の8位タイも…マスターズは遠のく
まだ手にしていない今年のマスターズの出場権を目指して、石川が今、必死で奮闘していることは、すでにご存じだろう。かつて、彼がマスターズ委員会から特別招待を受けて出場したときは、あちらこちらから批判の声も上がった。
だが、そんな中で石川は「マスターズを目指すというのは初めてなので」というフレーズを堂々と口にしている。彼自身が言葉にすることで、人々の胸の中のどこかに残っているかもしれないわだかまりも消えていくだろうと思えてくる。
米ツアーの正式メンバーとして本格参戦を開始した昨季。なぜシード落ちの危機に瀕するほど成績が低迷し、苦しんだのか。そのあたりの事情をほとんど知らない米メディアたちが、今週の初日を2位発進した石川に単刀直入に尋ねた。すると、石川はまたしても素直に、自らのここがいけなかったのだと語ってみせた。
「1年前はショートゲームで混乱していた。子供のときからショートゲームは大好きで、15歳、16歳のころは、もっと飛んでいたし、ゴルフがもっと簡単だった。でも去年は混乱してしまって、腰痛もひどくなって、苦しい日々だった」