まだ22歳でルーキーで初出場の松山がWGCの舞台で34位は「頑張った」と見ることはできる。だが、初出場した昨年の全米オープンでも全英オープンでもトップ10に入った松山なのだから、このドラルでも上位入りできる潜在能力は十分にある。
その力をフルに発揮して、優勝争いができる日、勝利を挙げられる日は、いつごろ到来するのだろうか。優勝争いを終えた母国の選手を囲み、夜遅くまで対応に追われる多忙な日は、いつごろ訪れるだろうか。
まだまだ、すべてが未知数だ。誰にとっても大切なのは「忍耐」の二文字。そんなことを今さらながらに痛感させられた4日間だった。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)