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【コラム後編】同じ予選落ちでも…1年越しで見えた石川遼の成長

【コラム後編】同じ予選落ちでも…1年越しで見えた石川遼の成長

配信日時:2014年1月15日 12時05分

 ところがソニーオープンでは、2日目のハーフターンでカットラインまで5打差に広げられるも、ひとつでもスコアを伸ばそうとスイングの微調整に力を注ぎ、最終ホールは見事なイーグルを奪って一矢報いた。ただがむしゃらなだけでなく、PGAツアーにおける自分の実力を直視し、目の前の試合の結果を求めること以上に、少しでも実になるゴルフを続けようという意思がプレーから垣間見えた。

 それゆえラウンド後の表情は明るく、ショットに大きな不安を抱えていた1年前のように、悔恨の思いを吐露することもなかった。

 「ショットもパッティングも、技術的には何も問題ない。ストロークプレーの試合から3週間遠ざかったことによる集中力の問題だったと思います。やっぱりイメージが出ないことが多かった。集中をすごくしているときは、瞬時に200y先でも1y単位でグリーンのここに落ちて、こう転がしてというイメージができるんですけど、今週は時間がかかった。こういう試合勘は、試合に出続けることで取り戻せるはずです」

 当初、出場をキャンセルする予定だった次戦「ヒューマナ・チャレンジ」への出場を決め、これで2月13日開幕のノーザントラストオープンまで6連戦を自らに課すこととなった。

 「昨シーズンより(シード権獲得に必要な)フェデックスカップポイントの意識は高まっている。昨年は自分の実力がどれぐらいか分からないところがあった。今年は2度目、3度目のコースが多くなる。今シーズンの方が落ち着いてプレーできているので、焦らず、できるだけ早くシードを決めたい。早くシードを確定させることで、優勝を狙っていこうという気持ちになると思います」

 結果に一喜一憂するのではなく、心に余裕を持ってシード獲得に向けた一歩を着実に刻んでいく。昨年のように、結果を焦って予選落ちを繰り返すようなことはあるまい。

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