それゆえラウンド後の表情は明るく、ショットに大きな不安を抱えていた1年前のように、悔恨の思いを吐露することもなかった。
「ショットもパッティングも、技術的には何も問題ない。ストロークプレーの試合から3週間遠ざかったことによる集中力の問題だったと思います。やっぱりイメージが出ないことが多かった。集中をすごくしているときは、瞬時に200y先でも1y単位でグリーンのここに落ちて、こう転がしてというイメージができるんですけど、今週は時間がかかった。こういう試合勘は、試合に出続けることで取り戻せるはずです」
当初、出場をキャンセルする予定だった次戦「ヒューマナ・チャレンジ」への出場を決め、これで2月13日開幕のノーザントラストオープンまで6連戦を自らに課すこととなった。
「昨シーズンより(シード権獲得に必要な)フェデックスカップポイントの意識は高まっている。昨年は自分の実力がどれぐらいか分からないところがあった。今年は2度目、3度目のコースが多くなる。今シーズンの方が落ち着いてプレーできているので、焦らず、できるだけ早くシードを決めたい。早くシードを確定させることで、優勝を狙っていこうという気持ちになると思います」
結果に一喜一憂するのではなく、心に余裕を持ってシード獲得に向けた一歩を着実に刻んでいく。昨年のように、結果を焦って予選落ちを繰り返すようなことはあるまい。