今季の最終世界ランクで、スピースは22位、松山英樹は23位。やはりゼロからスタートした松山が14年の米ツアー出場権を手に入れた歩みも目を見張るものではあったが、国籍や立場の違いのせいもあり、米国の若者たちの間で流行語になったのは「スピースする」のほうだった。
しかし、14年シーズンが終わるとき、あるいは数年後、今度は松山の歩みが、世界中の若き選手たちの手本となり、憧れとなり、「マツヤマする」が世界のゴルフ界の流行語になってほしい。ともあれ、世界のゴルフ界で大きな注目を浴びるということは、それほどの影響力を持ち、若者たちに夢と希望を与えるということのようだ。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)