ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

米国男子ゴルフ PGAツアー

ほぼ全試合リアルタイム速報配信!

【舩越園子コラム】松山英樹の復活力と維持力

【舩越園子コラム】松山英樹の復活力と維持力

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2013年7月29日 11時35分

 「13番で狙っていったことで気持ちが乗ってきた。気持ちが乗ってきたことで、最後までうまく打てた」

 悪い流れの中でじっと耐え、きっかけを待って一気に好転させる。松山のそんな回復力は、ここ3試合すべてにおいても見事だった。そして、復活のきっかけとなったのは、ある一打、ある一瞬であり、しかも技術的なことではなく、そのときの「気持ち」だった。

 メンタル面で流れを変えられるということは、すでに技術面の完成度がかなり高いことを意味するわけで、気持ちで流れを変えることができる松山の技術は、すでに米ツアーでもメジャーでも十分に通用するレベルであることが実証されたと言っていい。

 こうなってくると、ついつい次なる期待を膨らませ、回復力ばかりではなく維持力もあるのだろうかという興味を抱いてしまう。落ちても這い上がる力があることはわかった。けれど、リードや上位を維持する力は、現状では世界のどのあたりに位置しているのだろうか、と。

 メジャーや米ツアーにおけるトップ20、トップ10は立派な成績だ。だが、勝利の二文字を嫌でも感じる激しい優勝争いになったとき、ゴルファーの精神状態は様変わりする。そうなったときの「気持ち」が、どう技術や流れに影響を与えるのか。それが勝利に辿り着けるかどうかの最後の関門になる。

 ブラント・スネデカーは最後には余裕の笑顔さえ見せながら通算6勝目を挙げたけれど、彼だって勝利を意識した途端、すっかり崩れてしまう苦い経験を過去に何度も味わってきた。その典型は08年のマスターズ。3日目に首位に立ちながら最終日は連続ボギーが止まらなくなり、大崩れ。悔しくて悔しくて、大勢のメディアの前で号泣した彼は「あの経験があったからこそ僕は強くなれた」と常々言っている。

読まれています

PGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

現在開催中の大会はありません。

おすすめコンテンツ

関連サイト