石川遼が日本ゴルフツアー選手権への出場を発表\\
そんなステファニーにとって代わるかのように首位に浮上したのはスコット・ストーリングス。すでに米ツアーで2勝を挙げているストーリングスのアグレッシブな追撃は、71ホール目までは見事だった。が、そうやって見事なゴルフをしていたはずのストーリングスが、最後の最後にボギーを喫し、勝利を逃す結末になった。
ストーリングスはフィル・ミケルソンと同組で回っていた。17番でミケルソンがバーディーパットをぎりぎりで外し、単独首位のストーリングスとミケルソンの差が2打になったとき、ストーリングスが優勝し、ミケルソンが惜敗するであろうことを多くの人が予想したはず。
しかし、最後の最後まで何が起こるかわからないのがゴルフの面白さであり、怖さなのだろう。多くの人が想像しなかった展開が、この先に残されていたほんのわずかな時間の中で起こったのだから――。
パー4の18番。フェアウェイから打ったミケルソンのセカンドショットは高弾道でピンに向かっていき、ピンのほぼ真上からグリーン上へドスンと落ちた。ファーストバウンドは、ピンそば10センチ。残念ながらボールはカップに沈みはせず、ピン50センチで止まった。もしもカップインしていたら、ミラクルイーグルでミケルソンが首位に浮上し、そして優勝?そんな奇跡の物語になっていたのかもしれない。