2021年から始まった「プレーヤー・インパクト・プログラム」、略してPIP（Players Impact Program）は年間を通じてファンやスポンサーへのツアー人気に貢献した選手トップ10名に総額4000万ドル（約45億円）のボーナスが支払われるもの。誰が獲得したのかは公表しないとジェイ・モナハン会長は公言していたのだが、フィル・ミケルソン（米国）にはどうやら「秘密」は通じなかったよう。

全米プロでは“ブラッシー”が大活躍【写真】

29日（水）。ミケルソンはツイッターに「たくさんの馬鹿げた応援、また本当の支援を送ってくれたファンにとても感謝、お陰でPIPを勝つことができた！！残り半分のボーナスを受け取るためにしばらく出場していなかった試合に参戦しなければならない。カパルアで会おう！」と投稿した。

PIP1位のボーナスは800万ドル（約9億1200万円）。どうやらミケルソンが年初の1月6日開幕のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ（ハワイ州マウイ島・カパルアプランテーション）に21年ぶりに出場するにはこんな理由があったよう。

メジャー6勝、殿堂入りも果たしているミケルソンは21年5月、全米プロ選手権（サウスカロライナ州・キアワアイランド）を50歳で制覇、メジャー優勝最年長記録を樹立した。

PIPは米国男子ツアーがサウジアラビアなどがトップランカーを集め、高額賞金の新リーグ設立への選手流出を止めるためと言われている。選手を選ぶ基準はグーグル検索の回数やソーシャルメディアのアクセス数、ニールセンなどのTV視聴率が反映される。