完治しないまま16年になんとか復帰したが、不幸は続く。同年2月、親友でキャディだったクリス・ロス氏が車にはねられ逝去。キャントレーと夕食に向かう途中の出来事だった。そばにいたキャントレーは既に意識を失っていた親友を抱きかかえ、なす術もなく救急隊の到着を待った。病院に運ばれたが、親友は24歳という若さでこの世を去った。
「あの時、あの場所にさえいなければ…。この先の人生、ずっと抱えて生きていくと思う」。
そう覚悟した矢先、公傷制度で出場した17年の「バルスパー選手権」で2位に入り、ツアー出場の規定をクリア。翌年にはツアー初優勝を挙げ、「ゴルフを辞めようかと思ったこともあった」と振り返るが、ようやく長年の苦労が報われるときがきた。
今季は「ZOZO CHAMPIONSHIP」でジョン・ラームらを抑えて優勝。「ザ・メモリアル」はコリン・モリカワとのプレーオフを制し、シーズン終盤を連勝で締めくくった。
「プレーオフで多くの声援に包まれて、誇らしい気分になった。あだ名を呼ばれたおかげかな」とキャントレーは笑う。「言いたいことはゴルフで表現するのがボクのスタイル。これからも全力を注ぐつもりだ。またこんなゴルフができれば、“じゃないほう”とは言われないかな」
クリス・コックス/PGA TOUR
「あの時、あの場所にさえいなければ…。この先の人生、ずっと抱えて生きていくと思う」。
そう覚悟した矢先、公傷制度で出場した17年の「バルスパー選手権」で2位に入り、ツアー出場の規定をクリア。翌年にはツアー初優勝を挙げ、「ゴルフを辞めようかと思ったこともあった」と振り返るが、ようやく長年の苦労が報われるときがきた。
今季は「ZOZO CHAMPIONSHIP」でジョン・ラームらを抑えて優勝。「ザ・メモリアル」はコリン・モリカワとのプレーオフを制し、シーズン終盤を連勝で締めくくった。
「プレーオフで多くの声援に包まれて、誇らしい気分になった。あだ名を呼ばれたおかげかな」とキャントレーは笑う。「言いたいことはゴルフで表現するのがボクのスタイル。これからも全力を注ぐつもりだ。またこんなゴルフができれば、“じゃないほう”とは言われないかな」
クリス・コックス/PGA TOUR
