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PGAツアー再開に残された課題 現地での承認や再開根拠は不明瞭のまま

PGAツアー再開に残された課題 現地での承認や再開根拠は不明瞭のまま

配信日時:2020年5月1日 15時00分

■新日程の発表は、ゴルフやスポーツファン、米国民に希望を与えるものになると思うが、これに関してはどう考えている?
パズダー:全英オープンが中止になったのは非常に残念だが、全米プロゴルフ選手権全米オープンマスターズは延期が決定し、フェデックス・カップのプレーオフシリーズも1週間遅れで開催されることとなり、ゴルフファンからはポジティブな反応が返ってきている。

世界のスポーツファンが、米国でのライブでのスポーツ観戦を待ち望んでいることは分かっているが、今回の発表はそれに際して焦って下した決断ではない。安全に実行できると確信した場合のみ実施することは変わらない。もし、それに付随してファンに喜んでもらえるなら素晴らしいことだ。

デニス:補足すると、我々にとっての指針は地域にプラスの影響を与えられるかどうか。PGAツアーと、大会に関係する3000以上のチャリティ団体は、大会中止によって影響を受けている。それも我々が考えるべきことのひとつであり、コロナウイスル感染拡大の状況下で、救援活動に資金援助をするべく様々な計画を立てている。ツアーの再開を楽しみにしており、この状況下で最前線に立っている医師、看護師がいることをきちんと認識したいと考えている。

■RBCヘリテイジは1度中止になったが、再開に至った経緯は?
パズダー「五輪、全米オープン、全英オープンの延期や中止によって、スケジュール調整が柔軟になった。これにより、3週間遅れでのシーズン再開を決め、それ以前に中止となった大会についてももう一度見直す機会ができた。

大会の開催可否については、多くの要因が絡んでくる。例えば芝の状況。ご存じの通り、ハーバータウンGLは4月にRBCヘリテイジを行うために追いまきがされている。(練習日の)6月15日から確実に使えるようにするためには、夏の芝、バミューダ芝に迅速に移行できるかという確認を取る必要があった。サウスカロライナ州知事とも話をして、ヒルトンヒードアイランドの市長や、もちろん主催団体であるヘリテージクラシック基金とも話し、ヘリテイジをその週にリスケジュールすることの確認をとった。着地点が見つかり、再びスケジュールに組み込まれてよかった」

■米国は渡航規制をかけているが、現在国外にいる選手への対応は?
パズダー:現在、米国外に滞在している選手は25名だと把握している。また、米国外に住んでいるキャディが少なくとも35名。全員が海外渡航規制に該当するので、規制に関して今後変更があるかどうかも注視している。

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