結果を出すことを焦り、試合中でも自分のあら探しばかりしてきた2022年シーズン。さらに「若い選手は勢いがあってうらやましいなとか、いろんな気持ちが空回りした」と、なかなか平静を保てなかった。「うまくなりたい」という意識が、また焦りにつながる悪循環。そんななかで「(藤田)さいきさんの優勝は大きかった」と話す。「キンクミさん(金田久美子)もですが、11年間も諦めなかった姿を間近で見ることができた。来年優勝すればいいんだと、腹をくくれました」。これでQTに出場することをしっかりと受け止めることができ、準備にも集中できるようになった。
上位35位前後までと見込まれる来季前半戦のフル出場権はもう目前。それでも「いろんな欲があって、ドキドキしています」と、余裕を感じることはできない。「今年は納得できるプレーが思い浮かばない。あしたはいいプレーをしてすっきり終わりたいですね」。来年につながる結果、そしてゴルフをして、巻き返しへの準備期間となるオフを迎えたい。(文・間宮輝憲)
