すでにプロトーナメントにも出場するなど、プロの世界を体感してきて思っていたのは「気持ちの問題」とコーチやトレーナーから薦められ、夏頃からは本を読むなどメンタル面の強化もしてきた。これまで経験してきたプロの大会で感じているのはパッティングの違い。さらには飛距離の必要性も感じた。「最終プロテストまでには平均230ヤードからさらに10ヤード伸ばしたい」とトレーニング、技術面ともに磨きをかけてきた。
「どうしても比べられてしまうけど、それは仕方ない。姉の存在がプレッシャーにはなっていません。最近は姉にいろいろスイングのことを聞いたりしています」と、ツアープレーヤーならではのエキスはすでに注入されてきた。そしてきのうは直接、姉から激励の言葉をもらった。「普段どおり、緊張したときにどんなプレーができるかだと思うと言われました」と、実力を発揮するには、鈴が繰り返す強い気持ちが大事だと言うことを再認識した。
初日を前に公式会見に臨んだ鈴は、「ハッキリ言って不安が大きいけど、調子は悪くないし、調整して調子は上がっているので、強い気持ちでやりたい」と、腹はくくっている。「失敗を恐れないで、一打一打に集中して自分の満足するプレーができたらいいなと思います」と、チャンスをつくり、バーディを量産したいと意気込む。
これまでも数多くの姉妹プロが誕生しているが、今度は吉田シスターズの番。まずはプロ入会に向けて、初日から好スタートを切りたい。
