ただ、一方でグリーンに近づくほど丁寧になっていく。2打目から攻めよりもきっちりとまとめて行く。確実性を重視するプレーへと変わっていきます。ただし、「65」を出して逆転優勝した新人戦のようにアグレッシブに行かなければいけないときはリスク覚悟でピンを狙っていく。こういった強弱のつけかたが非常にうまく感じました。

笑顔・・・★★★★★
クレバーなゴルフを見せるユウティンさんですが、プレー中の笑顔も素敵。カメラマンさんがいればピースをしたりしていますよね。これもすごく素敵だと思います。最近はそういった選手がすごく増えましたが、ここ3〜4年前はあまりいませんでした。こうして増えたのってユウティンさんとアン・シネさんが17年から試合に出てやり始めたからだと思うんです。ツアーにいい影響を与えるほどの笑顔もとても魅力の部分ですよね。

ファッション・・・★★★★★
もう一つ、ルックスでいえばユウティンさんはファッションセンスというか着こなしがとても上手。ウェアメーカーさんのデザインもあると思いますが、合わせかたがすごくいいですよね。ピンクをはじめとした明るい色がすごく似合っていて、本人もそれを分かっていてうまく合わせてかわいくコーディネートしている。そういった魅せることで、女性ゴルファーも増えていくと思います。笑顔を含めて、魅せる能力に非常に長けている選手だと思います。

大江香織（おおえ・かおり）/1990年4月5日生まれ、山形県出身。通算3勝。153cmと小柄ながら体全体を大きく使ったスイングで8年連続シードを保持するなど、息の長い選手として活躍。2019年にツアー撤退を表明、「ツアーを撤退するプロに“大江が生きているから撤退しても大丈夫”と思ってもらえるように、色々活動できたら」と2020年からは新たなかたちでゴルフに携わっている。