2年ぶりの優勝に涙、飯島茜が接戦を制す！

＜サントリーレディスオープンゴルフトーナメント　最終日＞◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,499ヤード・パー72)

　兵庫県にある六甲国際ゴルフ倶楽部で開催された、国内女子ツアー「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の最終日。3アンダー2位スタートでスタートした飯島茜が、前半でスコアを崩しながらも後半に巻き返しを見せて今季初優勝。2008年の｢廣済堂レディスゴルフカップ｣以来となるツアー通算5勝目を挙げた。

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　飯島は出だしの1番でバーディを奪う幸先の良いスタートを切るが、5番から3連続ボギーを叩くと9番でもボギーを叩いて後退。3つスコアを落として後半に入った。激しい雨の中、各選手スコアメイクに苦しみ飯島も流れが傾きかけたが｢こんなことでめげちゃいけない｣と気合を入れ直す。

　10番で12メートルのスライスラインを沈めた飯島は、12番では10メートル、15番でも10メートルと次々に長い距離のバーディパットを沈めスタート時の3アンダーに戻して首位に浮上。同じ最終組の馬場ゆかり、2つ前の組を行くニッキー・キャンベル(オーストラリア)と終盤まで接戦を繰り広げ、1打差で逃げ切って優勝。長かった4日間に終止符を打ち安堵の表情を見せた。

　毎年3勝を目標に掲げていた飯島だったが昨年は未勝利。｢このまま勝てないんじゃないかという不安があった。どんなに練習しても良くならず、シード落ちするんじゃないかという不安もあって｣と塞ぎ込みがちになった時期も合った。しかし、忘れかけていた基礎を取り戻した今季、家族の激励も受けて久々の勝利。｢早く優勝できたので早く2勝目を…｣と意欲も見せる。インタビューでは思わず涙を流した飯島だが、しっかり次の目標は見据えていた。