今季のツアー優勝者に“優勝に貢献した”ギア、“さらなる可能性を感じる”ギアを語ってもらう『私の推薦するギア』。今回は、鈴木愛が厚い信頼を置く『PING GLIDE 2.0 WEDGE』を紹介する。

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今季も平均パット数（パーオンホール）1位に輝くなど、ツアー屈指のパット巧者として君臨する鈴木。『鈴木といえばパット』というイメージはいわずもがなだが、そのために不可欠となってくるグリーン周りの技術もピカイチだ。スタッツを見ても、リカバリー率は「69.6429％」の2位、サンドセーブ率も「50.6494％」の6位。その卓越した技術で、何度もピンチをチャンスへと変えてきた。

そして、その寄せを支えているのが、3本（50°、54°、58°）入れている『PING GLIDE 2.0 WEDGE』だ。「とても構えやすくて、思い通りのスピンがかかるのが気に入っているポイントですね」と、このクラブの良さを語る鈴木。昨季の賞金女王戴冠にも大きく貢献するなど、“不動のレギュラー”として常にかたわらに置かれている。

さらに強者たるものとしているのが、練習の質の高さ。今季1勝目となった「Tポイントレディス」が行われた茨木国際ゴルフ倶楽部は、ポテトチップス状のアンジュレーションのきついグリーンが特徴。そこで鈴木は練習日から入念にアプローチを練習。『そんなところから？』というような場所からも寄せる練習を繰り返していた。

この光景を見ていた、上田桃子らを教えるツアープロコーチの辻村明志氏も「火曜日から様々なバリエーションを試していました。それはつまり最悪のところを想定したもので、練習していることで同じような状況になっても動じずにできるのです」と目を丸くしていた。安心感のあるクラブと質の高い練習の組み合わせが、レベルをさらに高いものへと昇華しているのだ。