2018年の「RBCヘリテイジ」で日本人5人目の米国男子ツアー優勝を遂げた小平智。初日「73」の82位タイで出遅れながら、「コースは自分に合っている」と2日目に「63」をマークして13位タイで予選突破した。
最終日は首位と6打差でスタート。「首位と差があったのでトップ10以内」を目標に淡々とスコアを伸ばして「66」。上位陣が軒並み伸び悩みキム・シウ(韓国)と首位タイで並びプレーオフへ。両者パーが続き3ホール目の17番(パー3)。7・5メートルのバーディパットを流し込んで“人生最大のガッツポーズ”を見せて勝利を決めた。
「米国で優勝することを目標にしてきましたが、こんなに早く勝てるとは思いませんでした」と喜びとともに戸惑いがあった。現地ファンは新王者誕生に拍手喝采。米国メディアに囲まれて何度も優勝インタビューに答えた。「この試合は戦えると思っていましたが、(優勝という)ここまでのイメージはありませんでした。ワチャワチャしすぎてわけが分からない」と無欲で勝利をつかんだ。