2021年のマスターズを制覇した松山英樹。日本中が感動に包まれたが、09年のマスターズで首位と2打差の4位に入った片山晋呉もその一人。翌週の「東建ホームメイトカップ」では松山の偉業について、「凄いの一言で表したら失礼。まさか僕が生きているうちにこういうのが見られるんだなと、感動しました。(アジア勢に対して)本当に歴史の扉を開けてくれた」と最大の賛辞を送った。
その一方で、同年のマスターズに出場していた日本人は松山一人。「一人は寂しいよね。世界のゴルフ界は20代前半で優勝している。世界で戦いたい子は、20代の早い時期に世界にいかないと遅い。『俺も世界に』と思ってくれる選手がいないと、松山選手一人になっちゃう。ただ、じゃあ僕が!っとはいわないからね」。世界ランキング50位以内に入って、複数人の日本人がマスターズに出ることを願った。
当時48歳のベテランは、「僕は現実をよく見るタイプ。夢を見るタイプではないので」と、もう一度マスターズに出るとは口にしなかったが、「50歳での国内男子ツアー優勝」、そして「シニアの世界一」とシニアの海外メジャーで優勝すると目標をはっきりと口にした。