シード選手には毎年出場のオファーを出していることもあり、同大会には片岡大育、藤田寛之などツアープロが多く参戦。「(石川が)今年は千葉オープンにも出場されていたので、出ていただける可能性があると思い、事務所のほうへぜひ出ていただきたいと。地域はもちろん、ゴルフ自体の振興にもなるので、北陸のゴルファーにとっては非常にありがたいと思います」と大会の盛況を振り返る。
ツアーの人気最盛のためには、“顧客満足度”を上げることが必須。北陸オープンの優勝賞金は300万円と、プロにとって決して大きな金額とはいえないが、地区大会の重要性は大きい。1日1000〜1500円程度のチケットで、ローピングも少ない中で観戦できるのは、ギャラリーにとってゴルフを間近で楽しめる絶好の機会だ。
地区大会とはいえ、ツアープロが多数参戦する中で石川が活躍を見せてきたのは、こういった背景も後押ししているのかもしれない。ゴルフ界を盛り上げる。そして自身も優勝をつかみ取る。北陸オープンで優勝を逃し、「結果を残せず不甲斐ない。次来るときは、もっと成長した姿を見せたいです」と口にした。地方で一旗挙げることが、ツアーには大きな意味をもたらすのかもしれない。